一般の病院やクリニックで働いてきた看護師にとっては、訪問看護師の働き方や給料について具体的に想像がつかない人もいるのではないのでしょうか。
特に、給料事情については気になる人も多いかと思います。
ただ、看護師にとって大事なことは、今の給料や働き方で無理をしていないかを考えることです。
そのためにまずは、どういう要素が給料の増減に関係しているかを理解することが重要となってきます。
もちろん勤続年数や年齢、経験によって多少の給料の差はありますが、今後の結婚や出産などのライフイベントだったり、キャリアアップを考える上でどういった働き方で給料をもらっていくのかを一緒に考えていきましょう。
2024年度診療報酬・介護報酬改定等に向けた訪問看護実態調査によると、訪問看護における給料の平均は月収でいうと25万〜35万円くらいが平均と言えるでしょう。
参考:https://www.nurse.or.jp/nursing/assets/houmonkango-chousa2024.pdf
管理者になれば、管理者手当などがもらえるので、月収で40万円〜50万円くらいが求人では多いようです。
非正規雇用の場合は、ステーションによって条件が異なったり、勤務時間も人によって違うので一概には言えませんが、15万〜20万円くらいが平均ではないでしょうか。
また病棟勤務の平均が(勤続 10 年、31~32 歳、非管理職 247,629 円 326,675 円)
となっています。
参考:https://www.nurse.or.jp/nursing/assets/100.pdf
比較すると、病棟勤務と給料水準はあまり変わらないような気がします。
しかし、病棟勤務の場合夜勤手当が入るので、訪問看護の管理者と同じくらいの給料が平均ではないでしょうか。
訪問看護でもらえる手当は主に2つです。
①オンコール手当
②緊急訪問手当
一般病棟と違って、訪問看護には夜勤がないのが特徴です。
しかし、オンコールといった、訪問予定日以外や夜間での電話対応や緊急時の訪問業務があります。
そういったオンコールや緊急業務など訪問看護特有の業務にはしっかりと手当がでます。
全国訪問看護事業協会の調査によると
オンコール手当:1回あたり1000円〜3000円
緊急訪問手当:60分あたり2000円〜5000円
あたりが相場です。
参考:https://www.zenhokan.or.jp/wp-content/uploads/h27-2.pdf
どちらも給料の増減に関わる要素ではありますが、ステーションによってはオンコールや緊急訪問の回数が少なかったりします。
手当以外でも、訪問回数や訪問時間に応じてインセンティブを支給するステーションもあるようです。
いずれも、基本給以外でも給料を上げる方法ではありますが、過重労働にならないように、働く前にステーションに、条件面を事前に確認しておくと良いでしょう。
ここまでで、訪問看護師の給料の仕組みやイメージが持てたのではないのでしょうか。
我々が運営する訪問看護ステーションreafでは、1日の訪問件数を他のステーションに比べて少なく設定しています。
そのため、家庭の事情などの急な休みがでてもリカバリーができる状況をしっかり確保しています。
また、訪問件数を少なめに設定していることで、患者との時間にしっかり向き合うことができるため、オンコールも1ヶ月に10回あるかないかです。
給料面で見れば他のステーションに比べると平均的になりますが、お子さんがいる看護師やプライベートでの時間などスケジュールが組みやすい職場を提供しています。
訪問看護の給料事情について解説してきました。
もちろん経験年数や年齢によって給料の違いはありますが、他の業種、業界に比べるとスキルや経験での給料の差は少ないと言えるでしょう。
また、手当やインセンティブなど給料を上げる方法もあります。
ただし過重労働の可能性やプライベートでの時間が取れないといったこともでてきますので、事前にステーションとも話し合っておくのが良いでしょう。
病院などで働くことに比べ、夜勤がなかったりと家族との時間を大切にしたい人や昼夜逆転の生活をしたくない人にとっては良い選択肢になります。
自分にとって、今後どう働きたいかを考えて、納得のいく選択をしましょう。
また、訪問看護ステーションreafの話を聞いてみたいという方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。