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助成金を上手に使って訪問看護ステーションを始める方法

2024.8.16

訪問看護ステーションの立上げには多くの資金を必要とします。

初期費用や運営資金の確保に悩む方も多いのではないでしょうか。


初期費用や運営の資金繰りにとって、助成金は大きな助けとなります。

この記事では、訪問看護ステーションの設立に役立つ助成金や資金調達方法について詳しく解説します。


目次

  1. 訪問ステーションの立ち上げに必要な資金
  2. 助成金の種類とその活用方法
  3. 助成金の申請に必要な書類と注意点
  4. 助成金を最大限に活用するための戦略3選
  5. まとめ


訪問看護ステーションを立ち上げたいと考えている方々の多くは、初期費用や運営資金の確保に悩んでいます。

特に、資金繰りが厳しい状況では、事業をスタートさせる前に壁にぶつかることも少なくありません。こうした資金の問題が解決されないと、訪問看護ステーションの設立は夢のまま終わってしまうこともあります。

この問題を解決するための鍵となるのが「助成金」の活用です。
助成金を利用することで、初期費用や運営費用の一部を補うことができます。
助成金には国や地方自治体からのもの、民間団体からのものなど多様な種類があり、それぞれ申請方法や要件が異なります。


これらを上手に活用することで、訪問看護ステーションの立ち上げに対してのリスクや不安が減るのではないのでしょうか。
助成金の申請手続きは早めに取り掛かることが重要です。
この記事を参考にして、訪問看護ステーションの立ち上げをスムーズに進めましょう。



訪問ステーションの立ち上げに必要な資金


ではそもそも訪問看護ステーションを立ち上げようとした場合、どのくらいの費用が必要になってくるでしょうか。


訪問看護ステーションの立ち上げは、必要な設備を整えたり、人材の確保や利用者獲得などが必要なため、報酬が発生するまでに半年はかかると考えておいた方がいいでしょう。


そのため、報酬が発生するまでの運用資金を考えると、少なくても1,000万〜1,500万円くらいが開業前に必要な金額になってきます。



助成金の種類とその活用方法

この問題を解決するために活用できるのが、各種助成金です。以下の助成金は、訪問看護ステーションの立ち上げや運営に非常に有効です。


1,業務改善助成金

業務改善助成金は、中小企業の生産性向上を支援する助成金で、職場環境の改善や設備導入に利用できます。訪問看護ステーションでは、最新の医療機器の導入やスタッフの働きやすい環境づくりに役立ちます。


2.キャリアアップ助成金

キャリアアップ助成金は、非正規社員のキャリアアップを支援する助成金です。パートタイムや契約社員から正社員への転換に利用することで、スタッフのモチベーション向上と定着率の向上を図れます。


3.両立支援等助成金

両立支援等助成金は、育児や介護と仕事の両立を支援する助成金です。スタッフが育児や介護と仕事を両立できるよう、柔軟な勤務体制を整備するための費用に充てることができます。


4.65歳超雇用推進助成金

65歳超雇用推進助成金は、高齢者の雇用促進を目的とした助成金です。経験豊富な高齢看護師の雇用を促進し、その知識と経験を活かすことができます。


5.働き方改革推進支援助成金

働き方改革推進支援助成金は、長時間労働の是正や休暇取得の促進に活用できます。スタッフの働き方改革に取り組むための費用として利用できます。


6.IT導入補助金

IT導入補助金は、電子カルテや訪問記録システムの導入に活用することで、業務効率の向上とサービスの質の向上が期待できます。


このように、工夫をすることでもらえる助成金はいくつかあります。

各種助成金をうまく活用することで、訪問看護ステーションの立ち上げや運営に必要な資金を大幅に軽減することができます。

これにより、事業の安定性を高め、より質の高いサービス提供ができる可能性が広がると思います。

助成金の申請に必要な書類と注意点

また助成金を活用する際の申請には、書類等の準備物が必要となってきます。


・申請書

・事業計画書

・見積書・請求書

・雇用契約書

・財務諸表

これらの書類を揃え、申請期限や条件をしっかりと確認することが重要です。


特に、助成金の申請で失敗する場合の多くは、申請内容に不備があったり、申請期限が過ぎてしまうことが多いです。

事前に専門家に相談したり、早めに準備することを強くおすすめします。


助成金を最大限に活用するための戦略3選


助成金だけでは、全ての資金を賄うことが難しい場合もあります。さらなる資金調達が必要となることも少なくありません。こうした場合、追加の資金調達方法を考える必要があります。


もし、追加の資金が確保できなければ、事業の拡大や安定運営が困難になったり、最悪の場合、計画を中断しなければならない可能性もあります。

実際に多くの訪問看護ステーションがこの問題に直面し、休止しているのが現状です。


その際に考えられる助成金以外の資金調達方法として、3つの戦略をご紹介します。

①金融機関、投資家からの融資

銀行や投資家からの融資を利用することで、必要な資金を確保できます。これにより、初期費用や運転資金を賄うことができます。

こういった融資を受けたい場合は必ず自社に融資するメリットを伝える必要があります。
そのために、まずは返済計画などの自社の状況整理を行いましょう。

②ファクタリングの活用

ファクタリングは、売掛金を早期に現金化する手法です。訪問看護ステーションの売上が安定している場合、ファクタリングを利用して資金繰りをスムーズにすることが可能です。

実際に弊社フランチャイズでも活用しており、開業の際にはサポートもさせていただきます。

③クラウドファンディング

クラウドファンディングは、インターネットを通じて多くの人から資金を集める方法です。訪問看護ステーションの立ち上げや新しいサービスの提供に対する支援を募ることで、資金を集めることができます。

ただし、クラウドファンディングは返礼品や支援後のサービスなど、考えるべきことが多く大変難しい印象です。
最後の手段として検討する方が好ましいでしょう。

また、弊社では、訪問看護ステーションの立ち上げの運営サポートとして、税理士事務所との提携や融資の申請サポートも行っています。
これにより、助成金以外の資金調達も含めた包括的なサポートもご提供可能です。

まとめ

訪問看護ステーションの立上げは、多くの準備と資金が必要ですが、助成金を上手に活用することで、そのハードルを大幅に下げることができます。
助成金の種類や申請のステップを理解し、必要な書類を正確に準備することで、申請成功率を高めることができます。

また、助成金以外の資金調達方法も併用することで、安定した運営を実現することができます。
訪問看護ステーションの成功に向けて、助成金の活用を最大限に活かしましょう。