看護師として働いている人の中には、病院や組織の方針に疑問を持っていたり、自分のやりたい看護があったりという人も少なくはないのではないでしょうか。 またその上で、選択肢として独立・起業を考えている人もいるのではないでしょうか。 しかし、そもそも独立というのがイメージできない、やり方がわからない、失敗が怖いといった思いが同時にあり、自分のやりたい看護を先延ばしにしたり、諦めてしまう人も多いのではないのでしょうか。
看護師として、やりたい看護があったり、挑戦するというのは、やりたいことがない人が多いこの世の中では恵まれていますし、とても尊敬します。 今回は独立を考えている人に向けて、失敗しない訪問看護ステーションの立ち上げ方をご紹介します。
看護師の資格を活かして独立したい人が考える起業アイデアは
といったところでしょうか。 他にも看護師という経験を信頼に変えて、サロンやマッサージといった事業を立ち上げる人もいるでしょう。 その中でも我々は、看護師が独立するなら、訪問看護事業をお勧めします。
というのも、我々が運営している訪問看護ステーションreaf代表の村尾も元々は看護師でした。 最初は1人のただの看護師だったところから、看護師としての知見を元に、10年以上運営していることや、8ステーション全てにおいて事業継続率100%といった実績を残しています。 また、訪問看護の需要はまだまだ伸びています。
まず訪問看護ステーションを開業するための条件をみてみましょう。 開業するための条件としては以下です。
参考: https://www.zenhokan.or.jp/nursing_3/
上記を踏まえると独立までの流れは以下のようになります。
我々が、看護師が独立するのに訪問看護をおすすめする理由の一つは、他の人に比べると採用が比較的安価になるからです。 訪問看護の開業には、規定人数が2.5人必要と説明しましたが、まず本人が看護師であれば、残りを1.5人で済むわけです。 また、看護師のネットワークを活用してリファラル採用をすれば、人材会社への報酬も少なく抑えることができます。 また、比較的悩みが多い看護師の気持ちを理解してあげることもできる点は、独立する際にとても魅力的な点だと思います。
ここまでで独立までの流れがイメージできたかと思います。 では、どのくらいの費用が必要になるでしょうか。 訪問看護の立ち上げから、うまく軌道に乗せるためには最低でも1,000万円〜1,500万円はご用意しておいたほうがいいでしょう。 とはいえ、すぐには用意できないといった不安もあるかと思います。 しかし、実は看護師含めて、医療関係に長く勤務していた人には金融機関からの社会的信用も高く、受けられる支援があります。
例えば、日本政策金融公庫の創業支援融資制度です。 新規で開業する際に新規開業融資というものが受けられます。 日本政策金融公庫は銀行に比べて、比較的融資がおりやすい傾向にあります。 ただ、貸したお金を回収する判断基準が、事業計画など、本当にその事業でお金を回収することができるのかをみています。 その中でも、その新規事業の経験があるかという判断軸もあります。 自分がお金を貸す側で考えて見ると、経験のない人が新しい事業をするのと、経験のある人が事業をするのとは大きな違いだというのがわかると思います。 そういった社会的信用や経験の有無が看護師にはあるので、資金を調達する際に受けられる支援も変わってくるということです。
とはいえ、失敗するのは怖いですよね。 失敗している訪問看護ステーションには特徴があります。 うまくいっていないステーションの主な特徴は以下になります。
1.人材の獲得
特にこの理由が大きいかと思います。 管理者の採用が難しい。信頼していた管理者がやめて他に任せる人がいないといった声を休止したステーションからはよく聞きます。 また、人材がいなくて新規の利用者を増やせないといった次の理由にも繋がります。
2.利用者の獲得
看護師としてしか働いたことがない、今まで営業をしたことがないという人が独立した際にどうやって営業したらいいのかわからないことがあります。 訪問看護の営業については以下をご参考にしてください。 ※過去記事 訪問看護の営業は各関係者との関係性を構築していく必要があります。 ただ、しっかり関係性を築ければ、安定的に経営を回していくことができます。 日頃から患者さんとの関係など人間関係の悩みと付き合っている看護師であれば、各関係者との関係性を築くのは難しいことではないでしょうか。
今回は、看護師からの独立を考えている人に、訪問看護ステーションの立ち上げ方をご紹介しました。 独立、起業を考えると労力がかかると思い先延ばしや諦めてしまう人も多いと思います。 弊社でも開業前後の業務サポートや営業支援等も行っているので、お気軽にお問い合わせください。